ポジショニングとは、競合とどのように差別化を図るかを決定することです。
ターゲット市場に競合がいなければ、ポジショニングの必要はありませんが、
そのような都合のいい状況はまずありません。
強力な競合が存在する場合には、非常に厳しい競争が予想されます。
そのような状況においては、競合と異なる切り口で事業を展開する
ポジショニングの戦略が必要となります。
あなたが発するメッセージは業界全体の状況に合った、筋の通ったものでなければなりません。
業界の空気はどうか、競合は何を打ち出しているかについて分析・検討を行い、
攻撃すべき弱点を探し出します。
USPとは、“Unique Selling Proposition”の略語であり、
「あなただけが提供できるクライアントにとっての最大の価値」を意味します。
USPの確立においては、違いを発見すること、
そして、その違いがクライアントニーズに適うものであることが必要です。
あなたのUSPを主張するには、そのUSPが本物だ、間違いないという裏付けが必要となります。
いくらうちのサービスは他とは違いますと言っても、裏付けがなければ
根拠のない宣伝広告となってしまいます。
競合と違うサービスを用意しても、それだけでクライアントが詰めかけることはありません。
サービスが良いと認識してもらえて、初めて依頼に繋がります。
オンライン、オフラインを問わず、広告宣伝媒体の全てにUSPを反映させます。
ポジショニングを実行する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
ポジショニングではクライアントから共感や理解を得られるかが重要な要素です。
いくら競合のいない位置取りを行っても、あなたがこだわりを持って、
社会的使命を掲げた上での事業展開でなければ、クライアントの共感や理解を得られず、
依頼を受ける可能性は低くなります。
あなたの個性やブランドイメージとの整合が取れていなくてはいけません。
そうでなければ、クライアントは緻密なポジショニングを行っている競合に流れていく
可能性が高まります。
ポジショニングは、市場において競合との無用な競争を避けるための重要な戦略です。
ポジショニングをしっかりと行って、あなた独自の魅力を十分にアピールできる位置取りを実現すれば、
クライアントから競合と天秤にかけられることなく、依頼を受けられるようになるでしょう。