ターゲティングでは、セグメンテーションにより分類された領域について、
フォーカスすべき領域を特定します。
限りある経営資源を最大限に活用するために、あなたの強みが最も活きる市場、
あなたが一番得意とするサービス分野を特定します。
ターゲティングを行う際は、以下の3点を検討します。
ターゲットとする市場が十分な収益を上げられる規模であるかどうかを判断します。
いくら市場のセグメンテーションを行い、強力な競合がいない市場を見つけたとしても、
市場規模が小さく十分な収益を上げられなければ、フォーカスする意味がありません。
ターゲット市場にどの程度の経営資源を投入し、どのくらいの収益を上げることができるのかを
予測した上でターゲティングすることが非常に重要です。
ターゲット市場において、あなたのコアが十分に活かされるかどうかを判断します。
十分な市場規模、もしくは将来的に成長が期待できる市場でも、
あなたのコアが活かせない市場では、たとえ現状競合がいなくても、
いずれその市場で力を発揮する競合が参入してきた時に、シェアを奪われてしまいます。
あなたのコアを知り、コアを活かして競争優位を長期的に持続させる戦略を立案できなければ、
収益を維持・向上させていくことは難しくなります。
あなたのミッションやビジョンと整合が取れたターゲティングを行います。
あなたにとって売上アップは非常に重要な目的です。しかし、それだけではありません。
儲かる市場ということだけでターゲティングを行うと、あなたの存在意義や目指すべき方向と
ギャップが生じ、長期的に事業を続けることが困難になります。
ターゲティングのパターンは一般に5つに分類されます。
本プログラムでは事業の継続と発展の観点から、
を基本戦略に据えることをご提案します。
1つの市場に1つのサービスを投入するパターンです。
あなたの最も得意とする1つの市場、そして1つのサービスに特化して
ターゲティングを行うことにより、特定の市場でNo.1を目指します。
複数の市場に1つのサービスを投入するパターンです。
強力なブランドが確立されているサービスを有する組織は、
そのサービスを武器に新たな市場に切り込むことが可能です。
1つの市場に、複数のサービスを投入するパターンです。
クライアントを満足させるために様々なサービスが必要な場合には、
このタイプのターゲティングを選択します。
複数の市場にアピールできる複数のサービスを持っていれば、
複数のサービスを複数の市場に投入して収益を上げることも可能です。
経営資源が豊富な大企業などは、全ての商品を全ての市場に投入する
フルカバレッジというターゲティングを行います。