そもそも“ソーシャル”と“ビジネス”は相反する概念。
なぜ、ソーシャルメディアによる集客・マーケティングが脚光を浴びているのでしょうか?
その理由は主に2つに集約されると考えます。
Web集客におけるアクセス対策と言えば、SEO対策やリスティング広告、
ポータルサイト登録が中心に語られてきました。
もちろん、その重要性は今でも変わりません。
しかし、ソーシャルメディア全盛期に入り、
ソーシャルメディア内で情報収集・情報交換を行うユーザーが増え、
検索エンジン経由のHPへのアクセス数は減少傾向にあります。
従来の対策だけではアクセスを失う恐れがあるため、ユーザーへの露出を増やし、
認知度を高め、HPへユーザーを誘導する手段として、士業・コンサルタント業においてソーシャルメディアが注目されています。
公式HPは士業・コンサルタントの信頼性を担保する媒体として、
会社情報や業務内容といった、どちらかと言えば堅い情報を一方的な形で公開します。
代表者やスタッフの人間的な側面を伝えるにも限界があり、
人柄をアピールすることは容易ではありません。
そのため、HPだけではユーザーから親近感を抱いてもらいづらい面があります。
一方、ソーシャルメディアは双方向コミュニケーションを基本とし、好感度を高めたり、
共感させたり、関係性を保ったり、改善したりと、人間関係の構築を得意とします。
このソーシャルメディアの特性を利用し、
一定の信頼関係を築いた上で、公式HPに誘導することができれば、
ユーザーも安心してお問い合わせや申込をすることができます。
この特有の集客スタイルゆえに注目を集めています。
しかし、やみくもにソーシャルメディアを始めては、効果を感じられず
途中で頓挫する可能性が高くなります。
なぜなら、ソーシャルメディアのビジネス活用においては、
留意しておかなければならない点があるためです。
下記3つの留意点を認識した上で、取り組む必要があります。
ソーシャルメディアは基本的に友人同士が交流する場であるため、
企業等のビジネスアカウントは歓迎されません。
企業がソーシャルメディアにおいて、ユーザーに受け入れられる方法は、
ユーザーが求める有益な情報を惜しみなく継続的に提供することです。
ユーザーに喜ばれる内容であれば、受け入れられるだけでなく、
友人への紹介・口コミも期待できます。
特に士業・コンサルタント業では、その専門分野の知識を武器に、
ユーザーへ最新のお役立ち情報を定期的に発信することが有効です。
ソーシャルメディアには様々な媒体があります。
媒体ごとの特性や機能の違いを理解し、役割分担を明確にした上で運用することが必要です。
ある媒体では歓迎される内容でも他では敬遠されることがあるということを
十分に認識しておく必要があります。
<メディア別機能・役割の違い>
ソーシャルメディアがいくら流行っているとはいえ、他に強い集客ルートがあれば
無理に始める必要性はないかもしれません。
特に、士業やコンサルタントの方はシャイな方も多いため、
必要以上に有名になることを嫌がる方もいらっしゃいます。
また、ソーシャルメディアは継続することで効果を発揮するものであるため、
毎日コツコツといった作業が苦手な方にはお勧めしていません。
ご自分の適性により、慎重に判断する必要があります。